地中から熱を取り出す熱交換器

分岐管型地中熱交換器

採熱効率を20%向上させ、施工コストを25%削減します

地中熱を利用するヒートポンプシステムにおいて、地中から熱を取り出すための熱交換器です。地中熱交換器の中を流れる水は、地中に送り込むときに採熱効率が高くなることから、送り管3本、還(もど)り管1本の計4本で構成する分岐構造です。地中熱交換器としては国内初のもので、従来のU字管式に比べ、採熱効率が20%以上向上するとともに、施工コストを約25%削減できます。

 
従来U字管と分岐管型地中熱交換器
 
1 分岐管と専用ストッパーの活用で採熱効率を20%向上
  • 送り管と還り管との間隔を保持する専用ストッパーを1~2m間隔で装着し、送り管と還り管の距離を一定に保つことで、採熱効率を高めます。
  • 採熱効率の高い送り管の本数を還り管よりも多く組み合わせることで、還り管の流速を速め、採熱効率を高めます。
2 組み立てを容易にして施工コストを25%削減
  • 地中熱交換器を設置するための掘削方法の改良により工事期間の短縮を図ります。
  • 専用のホースリールの開発で、4本の採熱管をスムーズに設置できます。
  • 簡易に接続できる電気融着ソケットを採用しています。
  • 高密度ポリエチレン製の4本の採熱管を一体化させる管底キャップの設置作業に、熟練工は必要ありません。

 (左)従来の地中熱交換器、(右)分岐管型地中熱交換器

 

 (左)専用ストッパー、(右)電気融着による配管組み立て

 

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